日本すもうの黄金期を現出した67代横綱武蔵丸(現在武蔵川光偉師匠)が九州場所を契機に弟子とともに来熊、激励会が開催された。
岩下も武蔵川親方と旧知である関係で出席、祝辞を述べた。
そもそもすもうは日本の国技といわれるが、古事記、日本書記の時代、武内(野見)宿禰をその元祖とする。農作物の収穫を占う神事として行なわれ、宮中の行事となった。その後、織田信長が愛好し、上覧すもうが行なわれ、江戸時代飛躍的に発展した。
相撲には歴史・文化・神事・競技など様々な側面があり、長い時間のなかで日本社会に定着している。
そうしたなか、武蔵川親方は弟子の育成を通して日本人以上に日本人らしい精神性を重んじ、その人間味あふれる人柄で多くの青年を育てている。いわゆる教育者といえるだろう。
剣豪宮本武蔵は剣の修業を「千日の鍛、万日の錬」とのべており、一日一日、努力精進することこそ、自分も高め、技をみがく道としているが、このことは何事にも通じるものといえよう。
岩下はかねてスポーツ(とくに武道教育)による青少年の健全育成を主張しているが、本県の青少年が心身ともに強く伸びゆく条件づくりに政治の使命を痛感している。