大隈重信の生涯
幕末から昭和までを駆け抜けた大衆政治家大隈重信の伝記的小説。
佐賀藩の士族に生まれ、幕末長崎でフルベッキにアメリカ独立宣言文を学んだ大隈は、青雲の志を抱き奔走。イギリスのパークス公使との外交交渉でその能力を高く評価され、政府の中枢に地歩を築いたが、明治14年政争に敗れ下野。学問の自由と独立を標榜して早稲田大学を創立、人材育成に情熱を燃やした。その後政界に復帰、国会開設に活躍、総理大臣を二度も務めた。日本を近代国家に導いた男、波乱万丈の生涯を描く巨編。
伊藤潤、中央公論新社(上)(下)、各1,980円(税込)